石川県エルピーガス保安センター協議会とは、調査員に対する再教育や情報交換等を行い、技術の向上や見解の統一を図る為に、石川県の同業者が集結し協議、勉強する会です。
例年夏と秋に2回開催されるのですが、都合により本年度は今回が初回となります。
今年度第1回の研修会は、2012年11月1日(木)19名の参加で開催されました。
研修科目
近年のLPガス事故発生状況等について
事前質疑に対する説明等
その他
石川県LPガス協会の保安部会長上野氏により、プロジェクターとテキストにより説明がありました。
事故の分類別事故例では、CO中毒事故の原因と注意すべき点等が良く理解できました。
また、雪害事故の事例や防止対策の説明では、点検調査の際に特に注意すべき点等の再確認ができました。
質問①火気との距離の判断に付いて。
例えば、容器のほぼ真上1メートルの壁に給湯器が設置されていた場合は否になるのか?
回答:否です。 ”保安業務ガイド”18p参照
質問②ガス漏れ警報器について
設置不要の施設として「告示で定める硬質管等により接続されているものであってかつ、立消え安全装置が組みこまれているもの」と有りますが、例えば金属フレキ接続・立消え安全装置付きのコンロの場合、どんな施設でもなしで良いのか?
回答:よい。”保安業務ガイド”37.39.60p参照
ただし、行政では「なるべく付けて下さい」となっています。
質問③埋設管のマクロセル腐食の原因等について教えて下さい。又、調査・点検方法についての注意すべき点等ありましたら教えて下さい。
回答:大きな電池のようになり、電位差が生じるとイオンが移動する為、異質のものと繋がるとマクロセルが起こる。
掘り起こし取替える方法しかない。
質問④調整圧の圧力は2.3~3.3kpaの範囲内で有れば判定は『適』ですが、二段減圧式及び自動切替式の一体型調整器の圧力範囲は 2.55~3.3kpaとなっています。この場合の対処方法を教えて下さい。
回答:単段式は、2.35~3.24KPa 自動切替式は、2.60~3.24KPa
質問⑤周知の内容について
回答:省令で定める事項 第二十七条
一 使用する燃焼器の液化石油ガスに対する適応性に関する事項
二 消費設備の管理及び点検に関し注意すべき基本的な事項
三 燃焼器を使用する場所の環境及び換気に関する事項
四 一般消費者等が消費設備の変更の工事をする場合の液化石油ガス販売事業者に対する連絡に関する事項
五 ガス漏れを感知した場合その他液化石油ガスによる災害が発生し、又は発生するおそれがある場合に一般消費者等のとるべき緊急の措置及び液化石油ガス販売事業者又は保安機関に対する連絡に関する事項
六 前各号に掲げるもののほか、液化石油ガスによる災害の発生の防止に関し必要な事項
※ 県協会より「周知は、販売店が行うべき事であります。」
新しい機器や安全装置の普及と共に、点検の方法なども合わせて対応していく必要があることを確認致しました。
また、”周知”に関しては保安センターが行うのではなく、販売店の皆さま方にパンフレットなどでお手伝いをさせて頂く為に質疑したもので有ります。